専門家の提案力と透明な施工プロセスで実現する「安心の住まいづくり」

はじめに:四方継が目指す「継承」の理念

こんにちは。株式会社四方継の「つむぎ建築舎」です。

当社は「人、街、暮らし、文化を継ぎ、四方良しを実現する」という理念のもと、長年にわたって住まいづくりに取り組んでまいりました。この「四方良し」とは、住まい手、作り手、協力会社、そして地域社会の全てが幸せになることを目指す当社の根幹をなす考え方です。

その中でも特に重視しているのが「受け継がれる価値のある丁寧なものづくり」です。ただ家を建てるだけではなく、世代を超えて愛され続ける住まいを提供したい。その想いから生まれたのが、当社の建築サービス部門「つむぎ建築舎」です。

つむぎ建築舎は「木と暮らしをデザイン、実現する技術者集団」として、お客様の未来の生活に責任を持つことをお約束しています。しかし、本当に価値ある住まいを実現するためには、優れた技術だけでは十分ではありません。

そこで重要になるのが「専門家としての提案・計画」と「施工プロセスの見える化」という2つの柱です。この2つがあってこそ、お客様に真の安心をお届けできると当社は考えています。

今回は、つむぎ建築舎がどのようにしてこれらを実現し、お客様の信頼を築いているのか、その具体的な取り組みをご紹介させていただきます。

専門家だからこそできる「本当の提案」とは

お客様の「まだ気づいていない望み」を形にする

当社が考える「専門家としての提案」とは、お客様との対話の中から「本当に欲しいもの」を見つけ出していくプロセスです。

例えば、お客様が「3LDKで予算は○○万円」とご要望された場合、多くの業者はその条件に合う間取りと見積もりを提示して終わりでしょう。しかし、当社はそこから更に踏み込みます。

「お子さんの成長に合わせて、将来的にお部屋の使い方を変えたいと思うことはありませんか?」「お料理をしながら家族との会話を楽しみたいですよね?」「朝の光がしっかり入る場所で目覚めたいと思いませんか?」

こうした質問を重ねていくうちに、お客様ご自身も気づいていなかった「本当の望み」が明確になってきます。

女性建築設計士と大工の視点を組み合わせた細やかなコミュニケーション

当社が特に強みとしているのが、女性建築設計士と大工による細やかなコミュニケーションです。

日々の暮らしの中での「使いやすさ」や「心地よさ」を敏感に感じ取る女性の視点は、実際に生活する方々のニーズを的確に捉えることができます。洗濯物を干すときの動線、お子さんの様子を見ながら家事をする際の視界、収納の高さや奥行きなど、実生活に即した細かなポイントまで配慮した提案が可能です。

あるお客様からは「前の家では、キッチンに立つと家族の顔が見えなくて寂しい思いをしていました。でも、つむぎ建築舎さんに提案していただいたアイランドキッチンのおかげで、料理をしながら家族との会話が弾むようになったんです」というお声をいただきました。

このような「暮らしの豊かさ」は、表面的な要望を聞いているだけでは実現できません。専門家としての深い洞察と、お客様への真摯な向き合い方があってこそなのです。

技術的な裏付けに基づいた長期的な提案

当社の提案には、確かな技術的基盤があります。2005年に2級建築士設計事務所登録を行い、確認申請業務や設計業務の充実を図ってきました。

当社の提案には、以下のような要素が必ず組み込まれています。

長期的な耐久性への配慮
1994年の創業時から続く大工集団「高橋組」の確かな職人技術を受け継ぎ、世代を超えて住み続けられる構造設計を行っています。「30年後も安心して住める家」これが当社の基本的な考え方です。

未来のエネルギー基準への対応
2012年に当社の高性能ゼロエネルギー住宅「SUMIKA-ZERO(スミカゼロ)」が国土交通省のゼロエネルギー推進化住宅に認定されました。この技術力を活かし、将来的なエネルギーコスト上昇や環境規制強化にも対応できる住まいを提案しています。

健康と安全への先進的な取り組み
2012年から電磁波対策にも取り組んでいます。まだ一般的ではなかった頃から、住まい手の健康リスクを考えて先駆的な対策を実施してきました。

これらの技術的な提案は、単に建物を設計するだけでなく、お客様の未来の「暮らし」の安心と安全をデザインするという、当社の責任感の表れです。

「見える化」で実現する揺るぎない安心

なぜ施工プロセスの「見える化」が重要なのか

どんなに素晴らしい設計図ができても、それが現場で忠実に実行されなければ意味がありません。しかし、建築工事は専門知識のないお客様にとって、とても分かりにくいものです。

「本当にちゃんと作られているのだろうか?」「設計通りに進んでいるのだろうか?」「手抜き工事はされていないだろうか?」

こうした不安は、家づくりを経験される多くの方が抱くものです。だからこそ、当社は施工プロセスの「見える化」を徹底しています。

「見える化」とは、工事の進捗状況や品質管理の様子を、お客様が目で見て確認できるようにすることです。

品質保証としての見える化

当社の現場では、以下のような見える化を実践しています。

基礎工事の段階
コンクリートを流し込む前の配筋(鉄筋の配置)の様子を写真撮影し、お客様に報告します。この段階は後から確認することができないため、特に重要です。

断熱工事の段階
断熱材がきちんと隙間なく施工されているかを確認していただきます。断熱性能は住み心地や光熱費に直結するため、妥協は許されません。

電気配線工事の段階
壁の中に隠れてしまう配線工事の様子も、しっかりと記録・報告します。将来のメンテナンスや増設の際にも役立ちます。

あるお客様からは「工事の様子を見せてもらえることで、職人さんたちの丁寧な仕事ぶりがよく分かりました。安心してお任せできます」というお声をいただきました。

進捗把握による不安の解消

建築工事は数ヶ月にわたる長期間のプロジェクトです。その間、お客様は「いつ完成するのか」「今どの段階なのか」といった不安を抱えがちです。

当社では定期的な進捗報告により、こうした不安を解消しています。週単位での作業予定と実績を比較し、遅れが生じた場合はその理由と対策を明確にお伝えします。

2009年から本格化した無料巡回メンテナンスサービスも、この延長線上にあります。「すべてのお客様に生活の安心・安全を」という合言葉のもと、建築後も長期にわたってサポートを継続しています。

職人の責任感と誇りが支える透明性

この「見える化」を可能にしているのは、職人集団としての四方継の揺るぎない自信と高い倫理観です。

2003年に「職人による直接施工」を営業の中心に据えた背景には、職人(作り手)の技術と責任感を経営の核に位置づけるという強い意志がありました。

施工プロセスを公開するということは、大工や現場実務者にとって、常に最高の品質を追求するプレッシャーとモチベーションを与えることになります。しかし、当社の職人たちは、そのプレッシャーを誇りに変えて日々の作業に取り組んでいます。

「お客様に見られても恥ずかしくない仕事をしよう」「次の世代に胸を張って引き継げる建物を作ろう」

こうした意識が、透明性の高い施工プロセスを支えているのです。

未来を見据えた継承への取り組み

性能の継承:ゼロエネルギーと安全対策

当社の専門的な提案は、建物が次の世代に引き継がれる未来を見据えたものでなければなりません。単に今の基準を満たすだけでなく、将来的な社会課題の解決にも貢献する、CSV(社会課題解決型ビジネス)の視点が重要です。

高性能ゼロエネルギー住宅「SUMIKA-ZERO」の提案は、まさにその一例です。将来のエネルギーコスト高騰や環境規制強化という課題に対する、専門家としての長期的なソリューションなのです。

あるお客様のお住まいでは、SUMIKA-ZEROの導入により、従来の住宅と比べて光熱費が年間約15万円削減されました。30年間で考えると450万円の節約になります。これは単なるコスト削減ではなく、環境保護という社会課題の解決にも貢献しています。

電磁波対策への取り組みも、住まい手の健康と安全という普遍的な価値を未来に継承するための先駆的な提案です。まだ一般的でなかった2012年から取り組み始めたこの対策は、今では多くのお客様から評価をいただいています。

暮らしの文化への提案

当社の専門家としての提案は、建築物そのものに留まりません。四方継への社名変更を機に、当社グループの「つない堂」では、暮らしに関わる様々な学びの場を提供しています。

「住環境に食、学びを通して日々の暮らしを豊かにしよう!」をコンセプトに、季節の食材を使った料理教室、子育てに関する講座、住まいのお手入れ方法など、様々なプログラムを展開しています。

建物が提供する「暮らしの文化」そのものを豊かにすることで、住まい手が家の中で営む生活が長期にわたって精神的にも豊かであり続けることができます。これこそが「世代を超えて受け継がれる価値」を高める重要な要素なのです。

参加された方からは「家での時間がより楽しくなった」「家族との絆が深まった」といった嬉しいお声をいただいています。

人材育成による品質の継続的向上

職人のプロフェッショナル化

専門的な提案と見える化された施工を支えているのは、何より「人」の質です。当社では、職人を単なる作業者ではなく、提案能力を持つプロフェッショナルとして育成しています。

2013年に開講し、2016年に一般社団法人職人起業塾として全国展開された「職人起業塾」は、その象徴的な取り組みです。この塾では、イントラプレナーシップ(社内起業家精神)を醸成し、技術向上だけでなく、キャリアアップや経営視点の習得も支援しています。

職人起業塾で学んだある大工は、「以前は言われたことをやるだけでしたが、今はお客様の立場になって考え、自分からも提案できるようになりました。仕事にやりがいを感じています」と話してくれました。

このように、職人が高い技術とともに専門家としての誇りを持つことで、お客様との細やかなコミュニケーションや、設計士との対等な提案・議論が可能となっているのです。

未来の担い手育成

建築業界では深刻な職人不足が課題となっています。この社会課題を解決するため、当社は2023年に「マイスター高等学院」を設立・開校しました。

マイスター高等学院では、高校卒業の資格を取りながら大工などの建設業における「職人」としての技術を身につけることができます。これにより、未来においても専門的な提案を理解し、見える化されたプロセスを確実に実行できる質の高い「作り手」の育成を進めています。

「モノづくりの担い手を子供の憧れの職業にする」これが当社の挑戦です。職人という仕事の素晴らしさを伝え、次の世代に技術と誇りを継承していくことが、未来創造企業としての責任だと考えています。

地域社会との連携による安心の拡張

見える化によって得られた住まい手の安心は、地域社会全体へと拡張されます。「四方良し」の理念通り、協力会社と地域社会が健全に機能してこそ、住まいの真の安心が完成するのです。

当社グループの「つない堂」は、「信頼の輪を広げ、検索不要の安心安全な地域社会を作る」ことを目指しています。インターネットで検索するのではなく、実際に顔の見える関係で信頼できるサービスや業者をご紹介できる、そんな地域社会を築きたいのです。

つない堂を通じてご紹介したリフォーム業者について、あるお客様は「四方継さんからのご紹介だから安心してお任せできました。仕上がりも期待以上でした」とおっしゃっていました。これこそが、地域社会全体における「安心の見える化」なのです。

まとめ:信頼の積み重ねが生む価値ある住まい

株式会社四方継「つむぎ建築舎」が実践する「専門家としての提案」と「施工プロセスの見える化」は、「受け継がれる価値のある丁寧なものづくり」を実現するための、なくてはならない2つの柱です。

1994年の創業時から続く大工集団の技術と誇りを源流として、当社は以下の価値を統合することで、お客様の未来への信頼を築き上げています。

価値の先取り
女性建築設計士と大工による細やかな対話を通じて、お客様がまだ気づいていない本質的な望みを、高性能技術(SUMIKA-ZERO)や安全対策(電磁波対策)といった具体的な提案として形にしています。

信頼の具現化
施工プロセスの見える化を「当たり前のこと」として継続することで、職人の責任感を高め、住まい手の長期的な安心を保証しています。

未来への確約
職人育成システム(職人起業塾、マイスター高等学院)による人材の質の担保と、「つない堂」による地域社会の信頼拡張により、建築物が存在する社会的基盤そのものを健全に継承しています。

つむぎ建築舎は、プロフェッショナルとしての深い提案と、プロセスに対する揺るぎない透明性を通じて、お客様の「暮らし」を未来永劫にわたって支える確かな「価値」を創造し続けます。

家づくりは人生で最も大きな買い物の一つです。だからこそ、当社は専門家としての責任を持ち、透明性の高いプロセスで、お客様に真の安心をお届けしたいと考えています。

もしあなたが「世代を超えて愛される住まい」をお考えでしたら、ぜひ一度、つむぎ建築舎にご相談ください。あなたの「まだ気づいていない望み」を、当社と一緒に見つけてみませんか。

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