女性建築設計士と大工が創る魔法のような家づくり~つむぎ建築舎のコミュニケーション術~

はじめに:弊社が「つながり」を大切にする理由

家づくりを考え始めたお客様から、よくこんな声を聞きます。「本当に理想の家ができるのだろうか」「職人さんときちんと意思疎通ができるのか心配」。このような不安は、多くの方が抱える共通の悩みです。

株式会社四方継の建築サービス部門「つむぎ建築舎」では、女性建築設計士と熟練の大工による「細やかなコミュニケーション」を通じて、こうしたお客様の不安に真摯に向き合っています。

弊社の理念は「人、街、暮らし、文化を継ぎ 四方良しを実現する」こと。単に高性能な住宅を提供するだけでなく、世代を超えて受け継がれる価値ある建築を目指しています。そのために欠かせないのが、今回ご紹介する「細やかなコミュニケーション」なのです。

実際に、つむぎ建築舎でお住まいを建てられたお客様からは「まるで家族のように親身になって相談に乗ってもらえた」「想像以上の家ができて感動した」という喜びの声を数多くいただいています。この記事では、弊社のコミュニケーションがどのような価値を生み出しているのかを、具体的にご紹介します。

女性建築設計士だからこそ気づける「本当の望み」

表面的な要望の奥にある真のニーズを探る

お客様が最初にお話しされるのは「広いリビングが欲しい」「収納をたくさん作って」といった具体的なご要望です。しかし、弊社が最も大切にしているのは、そのご要望の奥にある「本当の望み」を見つけ出すことです。

例えば、あるご夫婦が「広いリビングが欲しい」とおっしゃったとします。つむぎ建築舎の女性設計士は、ただ広さを確保するだけではありません。「なぜ広いリビングをご希望なのですか?」と丁寧にお聞きします。

すると「実は、子どもが生まれたら家族みんなでゆったり過ごせる場所が欲しい」「友人を招いてホームパーティーを楽しみたい」といった、具体的な暮らしのイメージが浮かび上がってきます。このような対話を重ねることで、本当に満足していただける住まいの形が見えてくるのです。

生活者目線での細やかな提案力

弊社の女性建築設計士の強みは、日々の生活を実体験として理解していることにあります。家事動線、子育て環境、収納の使い勝手など、実際の暮らしに密着した視点から設計を考えることができます。

つむぎ建築舎が手がけたある事例では、共働きのご夫婦のために「帰宅してすぐに手洗いができる動線」「洗濯物を干す場所から畳む場所への最短ルート」「お子様が宿題をする場所からキッチンが見えるレイアウト」など、細かな配慮を盛り込みました。

これらは図面上では見えにくい部分ですが、実際の生活では大きな違いとなって現れます。お客様からは「まさにこんな家が欲しかった」「毎日の生活がとても楽になった」という喜びの声をいただき、弊社としても大きなやりがいを感じています。

感情に寄り添う対話で本音を引き出す

家づくりは人生の一大事業です。お客様の中には「こんなことを言ったら変に思われるかな」と遠慮される方もいらっしゃいます。しかし、弊社の女性設計士による温かな対話により、お客様が本音を話しやすい雰囲気を作り出すことを心がけています。

「お料理をしながら家族と会話したい」「朝日を浴びながらコーヒーを飲みたい」「子どもが思いっきり遊べる場所が欲しい」。こうしたライフスタイルに関わる細やかなご希望も、安心してお話しいただける関係性を築いています。

このような対話を通じて、お客様ご自身がまだ言葉にできていない潜在的な望みを形にしていくことが、つむぎ建築舎の設計スタイルです。

大工の技術力が支える「実現への道筋」

設計段階から参加する大工の重要性

多くの建築会社では、設計と施工が分離されています。しかし、弊社では大工が設計段階からプロジェクトに参加する体制を整えています。これにより、「理想的なデザイン」と「現実的な施工」の間にギャップが生まれることを防いでいます。

株式会社四方継のルーツは、1994年創業の「大工集団 高橋組」にあります。2003年には職人による直接施工に転換し、職人の技術と信頼を経営の核とする哲学を確立しました。この長年培ってきた職人文化が、現在のコミュニケーション体制の基盤となっています。

技術的フィードバックがもたらす価値

設計士が描いた美しい図面も、実際に施工できなければ意味がありません。弊社の大工は、設計士の意図を十分に理解しながら、以下のような技術的な提案を行います。

  • 最適な工法の選定
  • 素材の特性を活かした加工方法
  • 長期的な耐久性を考慮した構造設計
  • コストパフォーマンスの向上案

例えば、ある住宅では設計士が提案した「大きな窓のあるリビング」に対して、大工が構造的な安全性を確保する方法を提案し、美観と安全性を両立させることができました。これは設計士と大工の密なコミュニケーションがあってこそ実現できることです。

職人としての誇りが生む責任感

弊社では2013年に「職人起業塾」を開講しました。これは社内起業家精神を醸成する研修プログラムで、技術だけでなく経営視点や自律的な思考力を育成しています。2016年には一般社団法人として全国展開を開始し、職人の地位向上という社会課題の解決にも取り組んでいます。

このような教育を受けた弊社の大工は、自らの仕事に強い誇りを持ち、お客様との対話においても専門家としての責任感を持って臨みます。「このお住まいを50年後も安心して住める状態で引き渡したい」という想いが、丁寧な施工につながっています。

透明性が生む安心感「見える化」の実践

情報の非対称性を解消する弊社の取り組み

家づくりにおいて、お客様が最も不安に感じられるのは「自分の家が今どのような状態なのか分からない」ことではないでしょうか。つむぎ建築舎では、この不安を解消するために「施工プロセスの見える化」を徹底しています。

見える化とは、建築の進捗状況、使用する材料、施工の品質などを、お客様に分かりやすい形で共有することです。これにより、専門知識のないお客様にも、安心して建築プロセスを見守っていただけます。

弊社が実践する具体的な見える化の方法

つむぎ建築舎では、以下のような方法で見える化を実践しています。

定期的な進捗報告 週ごとの工程報告書を作成し、写真付きで進捗をお知らせします。「今週は基礎工事が完了しました」「来週は柱を立てる予定です」など、分かりやすい言葉でご説明します。

材料の説明会 使用する木材や断熱材などの材料について、実物をご覧いただきながら説明する機会を設けています。「なぜこの材料を選んだのか」「どのような特性があるのか」を詳しくお伝えします。

現場見学の推奨 建築中の現場をお客様に実際に見ていただきます。大工が直接、施工のポイントや工夫した部分を説明します。お客様からのご質問にもその場でお答えします。

信頼関係構築がもたらす効果

このような透明性の追求により、お客様との間に深い信頼関係が生まれます。2022年に未来創造企業として認定された弊社の、正直さと責任感を重視する経営文化の表れでもあります。

実際に、見える化を実践したお客様からは「安心して任せることができた」「職人さんの技術の高さに感動した」「家づくりのプロセス自体が楽しかった」という感想をいただいており、弊社にとって何よりの励みとなっています。

建築後も続く「暮らしのパートナーシップ」

完成がゴールではないという弊社の考え方

多くの建築会社では、家の引き渡しが最終ゴールとされています。しかし、つむぎ建築舎では、完成はあくまでも「お客様との長いお付き合いの始まり」と考えています。

なぜなら、家は建てて終わりではなく、そこから何十年にもわたって住み続けていただくものだからです。時間の経過とともに、お客様のライフスタイルは変化し、建物にも様々な変化が生じます。弊社は、そのすべての段階でお客様に寄り添いたいと考えています。

無料巡回メンテナンスサービス

弊社では「すべてのお客様に生活の安心・安全を」を合言葉に、無料巡回メンテナンスサービスを本格化しています(神戸近郊エリア限定)。

このサービスは、単なる建物の点検にとどまりません。実際に住んでみて感じられた不便さや新たなご要望をお聞きし、改善提案を行います。例えば「お子様の成長に合わせて収納を増やしたい」「高齢になって使いにくくなった部分を改善したい」といったニーズにお応えしています。

継続的な価値向上の仕組み

定期的なメンテナンス訪問は、以下のような価値をお客様にもたらします。

予防保全による長寿命化 小さな不具合を早期発見・対処することで、大きな修繕を防ぎます。結果的に、建物の寿命が延び、長期的なコストを削減できます。

ライフスタイル変化への対応 家族構成の変化や年齢に応じた住まいの改善提案を行います。例えば、バリアフリー化や間取り変更のアドバイスなど、その時々のニーズに合わせたサポートを提供します。

次世代への価値継承 建物の履歴や特徴を記録・管理することで、将来的に家を引き継ぐ次世代にも適切な情報を提供できます。これが弊社の目指す「世代を超えて受け継がれる価値」の実現につながります。

未来を見据えた人材育成への取り組み

建築業界の課題に向き合う弊社の姿勢

現在の建築業界は「職人不足」という深刻な課題に直面しています。熟練した職人の高齢化と若い担い手の不足により、質の高い施工を維持することが困難になりつつあります。

つむぎ建築舎が目指す「細やかなコミュニケーション」と「丁寧な施工」を継続するためには、この課題を根本的に解決する必要があります。そこで、弊社では独自の人材育成システムを構築しました。

マイスター高等学院という新たな挑戦

2023年4月、弊社は「マイスター高等学院」を設立・開校しました。これは、高校卒業の資格を取得しながら、大工などの建設業における職人技術を身につけることができる画期的な通信制高校です。

この取り組みの背景には、弊社代表の高橋剛志による「モノづくりの担い手を子供の憧れの職業にすることを目指す」という強い想いがあります。

弊社が創造する新しい職人像

マイスター高等学院では、従来の職人教育とは異なるアプローチを取っています。

技術と教養の両立 単に技術を教えるだけでなく、一般教養や社会人としてのマナーも重視します。お客様とのコミュニケーション能力も含めた、総合的な人材育成を行います。

現代的な学習環境 デジタル技術を活用した効率的な学習システムや、実際の建築現場での実習機会を豊富に用意しています。理論と実践をバランス良く学べる環境を整えています。

キャリアパスの明確化 卒業後は、弊社での活躍はもちろん、独立開業や他社での活躍など、多様なキャリアパスを用意しています。職人起業塾で培ったノウハウを活かし、それぞれの夢の実現をサポートします。

持続可能な品質保証体制の構築

この人材育成システムにより、弊社は以下の効果を見込んでいます。

  • 高いコミュニケーション能力を持つ職人の安定供給
  • 技術継承の確実性向上
  • 業界全体のレベルアップへの貢献
  • お客様により質の高いサービス提供

現在、第一期生が学習中であり、近い将来、新しい時代の職人として弊社で活躍することが期待されています。

地域社会との連携で実現する「四方良し」

建築を通じた地域貢献

つむぎ建築舎の活動は、単に住宅を建てることにとどまりません。「人、街、暮らし、文化を継ぐ」という理念に基づき、地域社会全体の発展にも貢献したいと考えています。

良い家を建てるだけでなく、その家が存在する地域社会が健全で信頼に満ちていることが重要です。そのための取り組みが「つない堂」プロジェクトです。

つない堂による信頼ネットワーク構築

弊社の事業部門「つない堂」は、「信頼の輪を広げ、検索不要の安心安全な地域社会を作る」ことを目指しています。

このプロジェクトでは、卓越した知見を持つ「人」「事業所」「サービス」を発掘し、リアルなネットワークを構築します。例えば、信頼できる医師、教育者、生活サービス事業者などをご紹介し、住民の皆様が安心して利用できる環境を整えています。

なお、以前「すみれ暮らしの学校」として展開していた活動は、弊社の社名変更を機につない堂の活動に移行しています。

継塾での知恵の共有

弊社では定期的に「継塾」を開催し、持続可能なビジネスモデルの探求を行っています。特にCSV(共通価値の創造)モデルに焦点を当て、企業の利益と社会課題の解決を両立させる方法を議論しています。

2025年3月の継塾では「『常態』全ての成果の元になる理にじっくりと向き合ってみませんか?」をテーマに、理念の実践について深く掘り下げる予定です。

循環型地域社会の実現を目指して

これらの取り組みにより、弊社は以下のような好循環を生み出したいと考えています。

  • 住民の生活満足度向上
  • 地域事業者の安定した経営
  • 信頼に基づくコミュニティの形成
  • 持続可能な地域経済の発展

つむぎ建築舎で建てられた住宅は、このような健全な地域社会の中で、より長く、より価値ある存在として維持されていくことを目指しています。

まとめ:コミュニケーションが紡ぐ未来への約束

株式会社四方継「つむぎ建築舎」における女性建築設計士と大工による細やかなコミュニケーションは、単なる業務効率化の手段ではありません。それは、弊社の根本理念である「人、街、暮らし、文化を継ぎ 四方良しを実現する」ための戦略的な取り組みです。

弊社のコミュニケーションがもたらす4つの価値

1. 潜在ニーズの実現 女性設計士の細やかな対話により、お客様ご自身も気づいていない真の望みを形にします。これにより、本当に満足していただける住まいが実現します。

2. 技術と安心の保証 大工の専門知識と施工プロセスの見える化により、デザインの実現性と品質を保証します。お客様は安心して家づくりを進めていただけます。

3. 持続的な価値提供 建築後のメンテナンスサービスと人材育成システムにより、長期にわたる価値の維持・向上を実現します。

4. 地域社会との共生 つない堂や継塾の活動を通じて、住宅単体ではなく、地域社会全体の発展に貢献します。

弊社からの約束

つむぎ建築舎は、この細やかなコミュニケーションを通じて、以下のことをお約束します。

  • お客様の人生に真摯に寄り添うこと
  • 未来の世代まで誇れる住まいを創ること
  • 地域社会の一員として責任を持つこと
  • 常に学び、成長し続けること

家づくりは人生の一大プロジェクトです。だからこそ、弊社は表面的な対応ではなく、心と心が通じ合う真のコミュニケーションを大切にしています。

もし家づくりをお考えでしたら、ぜひ一度、つむぎ建築舎にご相談ください。お客様の想いを丁寧にお聞きし、それを形にするための最善の方法を一緒に考えさせていただきます。

お客様の理想の暮らしを実現するために、弊社はこれからも細やかなコミュニケーションを大切にし、価値ある住まいづくりに取り組んでまいります。

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