地域経済循環建築という判断軸をどう考えるか
本記事は、「コミュニティ モノづくり 住宅とは何か」で整理した「コミュニティ モノづくり 住宅」という全体構造のうち、地域経済という判断軸に焦点を当てた記事です。地域経済循環建築を、住宅選択の視点から構造的に整理します。
地元建築は経済循環効果がある。住宅は価格や性能だけでなく、誰に仕事が生まれ、資金がどこで回るかという視点で再整理することで、地域経済への影響が見えてくる。
「安いかどうか」だけで決めていないか
住宅会社を選ぶとき、多くの人が最初に比較するのは価格や仕様です。 同じ広さでいくらか。性能はどの程度か。設備は何が付くか。
これは当然の判断軸です。しかし、もう一つの視点が抜け落ちやすいのが、「その支払いがどこに流れるのか」という点です。
住宅建築は大きな支出です。 そのお金が地域内で循環するのか、地域外に流出するのかによって、長期的な地域の姿は変わります。
地域経済循環建築とは何を意味するのか
地域経済循環建築とは、単に地元企業を応援するという感情論ではありません。
それは、
- 設計・施工が地域内で完結する割合
- 地域材や地元職人の活用度
- 維持管理や修繕対応の距離
といった「経済の流れ」の構造を指します。
住宅建築は、建材費、職人賃金、設計費、設備費など、多くの要素で構成されています。 これらが地域内で支払われるほど、地域経済への波及効果は大きくなります。
地元工務店という選択肢の構造的意味
地元工務店を選ぶことには、いくつかの構造的特徴があります。
支払いが地域内に残る割合が高い
設計者や大工、左官、電気工事業者などが地域内で活動していれば、住宅建築費の一部が地域内で再分配されます。
その結果、地域の雇用や技術継承に寄与します。
維持管理との距離が近い
住宅は完成して終わりではありません。 定期点検や修繕、災害後の対応など、長期的な関係が必要です。
地元企業であれば、物理的距離が近く、迅速な対応が可能です。 これは単なるサービスの問題ではなく、地域の復旧力にも影響します。
地域特性への理解
地域ごとの気候や地盤、風向き、降雨量などは異なります。 地元で経験を積んだ企業は、こうした条件への対応力を持っています。
これは、単なる技術力というよりも、蓄積された地域知の問題です。
価格差だけで比較できない理由
大手ハウスメーカーや広域企業と比較した場合、価格やブランド力に差が生じることもあります。
しかし、単純な価格比較では見えない要素があります。
- 地域内での雇用創出
- 地元事業者との協業
- 地域防災力への間接的貢献
これらは住宅の見積書には記載されませんが、長期的な地域環境に影響を与えます。
住宅は個人の所有物であると同時に、地域の構成要素でもあります。 その支出がどこに流れるかは、地域全体の持続性に関わります。
経済循環は「理念」ではなく「構造」
地域経済循環という言葉は理想論に聞こえることがあります。 しかし、その本質は経済構造の問題です。
地域内で資金が回れば、職人の技術は維持され、次世代への継承が可能になります。 災害時には地域内に施工能力が残り、復旧が早まります。
逆に、すべてが外部依存であれば、地域内に建築力が残らず、緊急時の対応力が低下します。
住宅選択は、その構造に参加する行為でもあります。
地域経済視点での判断軸
住宅会社を選ぶ際に、次の視点を加えることで判断は変わります。
- 施工体制は地域内で完結しているか
- アフター対応の距離はどれくらいか
- 地域材の活用はあるか
- 長期的な事業継続性はどうか
これらは価格表には現れませんが、地域経済循環の観点では重要です。
全体像を整理する
地域経済循環建築という判断軸は、住宅の社会的・経済的側面に焦点を当てたものです。 この視点がどのような全体構造の中に位置づくのかを理解するには、「コミュニティ モノづくり 住宅とは何か」を整理する必要があります。
👉コミュニティ モノづくり住宅の構造整理|性能・防災・地域循環から考える全体像
まとめ:住宅選択は経済参加でもある
住宅は、個人の暮らしを支える建物であると同時に、地域経済の一部でもあります。
どの企業に依頼するか。 どの材料を選ぶか。 どの地域で建てるか。
これらの選択は、地域経済の流れに影響を与えます。
地元建築には経済循環効果があります。 住宅選択を価格や性能だけでなく、経済の流れという視点で再整理することで、判断軸はより立体的になります。
他にも「高性能住宅判断」「耐震リノベ判断」「地域防災設計判断」「コミュニティ形成判断」といった視点がありますが、それぞれは別の記事で整理しています。
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