地域社会と建築業界の未来:職人起業塾とマイスター高等学院による担い手育成

建築業界の未来を作る:地域社会と連携した職人起業塾とマイスター高等学院の担い手育成

建築業界の未来を支える鍵は、地域社会と連携しながら職人を育て続ける仕組みをつくることです。私たち株式会社四方継は、職人起業塾とマイスター高等学院を軸に、建築と地域社会の両方を次世代へ継ぐ担い手育成に本気で取り組んでいます。


この記事のポイント

  • 地域社会と建築を同時に支えるには、「職人育成」と「地域ネットワーク構築」の両輪が不可欠です。
  • 職人起業塾は、現場力と経営力を兼ね備えた自立型職人を生み出すための実践的な学びの場です。
  • マイスター高等学院は、高校資格と建築の技術習得を両立し、将来の建築業界を担う若い人材を地域から育てます。

この記事の結論

  • 建築業界の担い手不足を解決する最短ルートは、「教育機関×現場×地域社会」を一体で設計することです。
  • 職人起業塾は、技術だけでなく営業・経営・マーケティングまで学べることで、地域で選ばれる工務店・職人を育てます。
  • マイスター高等学院は、通信制高校として柔軟な学び方を提供しながら、現場実習で即戦力となる技能を身につけられます。
  • 地域社会とのネットワークづくりにより、インターネット検索に頼らない「顔の見える循環型の仕事」が生まれます。
  • これらの取り組みを通じて、「人・街・暮らし・文化を継ぐ」という四方継の理念を具体的な仕組みに落とし込んでいます。

地域社会と建築が支え合う仕組みとは?

地域社会と建築が連携すべき理由

結論から言うと、「良い建築」は地域社会抜きでは成立しません。私たちは、四方=作り手・住み手・協力会社・地域社会の四者がつながることで、本当に価値のある建物と暮らしが生まれると考えています。例えば、神戸近郊での無料巡回メンテナンスは、単なるアフターサービスではなく、地域の暮らしを見守る関係づくりの場になっています。

建築とは、家や店舗といった「モノ」をつくる行為であると同時に、そこに住む人・働く人・訪れる人の「時間」と「関係性」を設計する営みです。私たちは創業以来、地域密着の工務店としてお客様の暮らしに長く関わる中で、建物が街の文化やコミュニティを育てていく姿を数多く見てきました。こうした積み重ねが、やがて「この街で建てるなら、あの工務店に」という自然な選択につながっていきます。


四方継が目指す「四方良し」とは?

一言で言うと、「売り手良し・買い手良し・世間良し」に加えて、次世代にも良い状態を継ぐことです。私たちは、1994年に大工集団としてスタートし、2002年に有限会社すみれ建築工房として法人化、その後2020年に株式会社四方継へ社名変更しました。その過程で、「人、街、暮らし、文化を継ぎ『四方良し』を実現する」という理念にたどり着きました。

具体的には、以下の点を重視しています。

  • お客様にとって:世代を超えて受け継がれる住宅性能とデザイン
  • 職人にとって:安定した仕事と成長の場
  • 地域社会にとって:安心して相談できる身近な建築パートナー
  • 次世代にとって:技術と仕事がつながる教育の仕組み

循環型の地域ネットワークが生む価値

最も大事なのは、「インターネット検索に頼らなくても、信頼できる人と仕事がつながる地域社会」をつくることです。私たちは、あらゆる分野で卓越した知見を持つ人や事業所、サービスを発掘し、リアルなネットワークを構築しています。それが、地域の中で安心して紹介し合える関係性をつくり、「顔の見える循環経済」を育てる基盤になります。

例えば、電磁波対策に詳しい専門家や、高性能ゼロエネルギー住宅の技術を持つパートナー事業者と連携することで、単なるリフォーム・新築を超えた提案が可能になります。こうした信頼ネットワークは、住まいの相談から、店舗づくり、地域イベントの場づくりまで広がり、街全体の魅力向上にもつながります。


地域社会と建築をつなぐ「職人起業塾」の役割

職人起業塾は何を学ぶ場か?

職人起業塾は「現場で通用する技術」と「自ら仕事を生み出す力」を同時に磨く場です。2013年に社員大工のキャリアアップと地域の職人の活性化を目的に開講し、その後2016年には一般社団法人として全国展開を開始しました。単なる技能講習ではなく、マーケティング・提案力・マネジメントを含むカリキュラムで、現場で評価され続ける職人像を具体的に育てます。

カリキュラムの内容は以下の通りです。

  • 施工品質を高める技術研修
  • お客様の本当の要望を引き出すヒアリング演習
  • 小さな現場でも利益が出る見積もり・段取りの考え方
  • SNSや紹介を活かした集客・ブランディングの考え方

これらを現場経験豊富な講師陣が実務ベースで伝えます。


地域社会にとっての職人起業塾の意義

一言で言うと、「地域で頼れる職人を増やすインフラ」です。職人不足が叫ばれる中で、腕の良い職人がいるだけでは、地域の住まい手に情報が届かないという課題があります。職人起業塾では、技術の裏付けがあることを前提に、「伝える力」「選ばれる力」を補うことで、地域社会に必要とされ続ける職人像を描いています。

実際に、卒塾生が地元で小さな工務店や専門工事業として独立し、地元のリフォームやメンテナンスの相談窓口になっている事例も増えています。「困ったときにすぐ駆けつけてくれる人がいる」という安心感が、地域における暮らしの満足度を大きく底上げします。その結果、職人の仕事はスポットではなく長いお付き合いへと変わり、世代を超えた信頼関係が築かれていきます。


担い手育成の現場から見える課題と可能性

最も大きな課題は、「技術はあるのに、自信が持てない・仕事につながらない若い職人」が増えていることです。そこで職人起業塾では、失敗事例も含めたリアルなケーススタディを共有し、「どうすれば地域に根差した仕事を続けられるか」を一緒に考えます。こうした学びを通じて、職人自身が自らのキャリアを主体的にデザインできるようになることを目指しています。

可能性としては、オンラインツールやSNSを活用することで、小規模事業者でも地域内でしっかり存在感を示せるようになってきました。ただし、情報発信の目的はあくまで信頼構築であり、目先の集客ではありません。私たちは、「誠実な施工・丁寧なコミュニケーション・継続的なメンテナンス提案」の三本柱を軸にした職人像を共有し、地域の暮らしを支える仲間づくりを進めています。


高校生から建築の担い手へ:マイスター高等学院の役割

マイスター高等学院とはどんな学校か?

マイスター高等学院は、「高校卒業資格+建築の職人技術」を同時に身につけられる通信制高校です。2023年に開校し、建築業界の職人不足に歯止めをかけることを目的に設立されました。大工をはじめとする建設業に必要な基礎技術を、現場経験豊富な職人や設計士から直接学べる環境が整っています。

通常の高校では評価されにくい「手を動かして考える力」「現場での段取り力」「人と協力してものづくりを進める力」を伸ばせるのが特徴です。教室だけでなく、実際の建築現場や工房を学びのフィールドとすることで、学んだことがすぐに目に見える形になり、自信と達成感につながります。


なぜ高校世代からの担い手育成が重要なのか?

一言で言うと、「適性のある若者を早い段階で建築の世界と出会わせるため」です。職人不足の背景には、建築・建設分野が「きつい・汚い・危険」という古いイメージのまま伝わってしまっていることがあります。しかし実際には、高性能住宅や省エネ設計、リノベーションなど、クリエイティブで高度な技術が求められる仕事が増えています。

マイスター高等学院では、そうした現代の建築の面白さや社会的意義を、座学と実習の両面から伝えます。例えば、ゼロエネルギー住宅や電磁波対策といった最新テーマにも触れながら、「暮らしをまるごとデザインする仕事」として建築を紹介しています。これにより、自分の手で形にすることが好きな若者が、将来のキャリアとして建築を前向きに選べるようになります。


地域社会と連携した学びの具体例

最も大事なのは、「地域と一緒に学ぶ」ことです。私たちの強みは、創業以来培ってきた地域ネットワークを、マイスター高等学院の学びに直接つなげられる点にあります。例えば、地元の工務店や職人、関連事業者と連携し、実際の現場でのインターンシップやプロジェクト型学習を実施しています。

具体的な例として、地域の空き家をリノベーションするプロジェクトや、地域イベントの会場づくりなどがあります。こうした取り組みでは、学生たちが図面作成から材料選定、施工、引き渡しまでの一連の流れを体験します。その中で、住まい手とのコミュニケーションや、地域住民の声を聞く機会も多く、「建築が人と街をつなぐ仕事であること」を肌で感じてもらうことができます。


よくある質問

Q1. 建築業界の担い手不足は本当に深刻ですか?

はい、深刻です。高齢化と若年層の減少により、大工をはじめとする技能職の数が減少し、現場では人員確保が大きな課題となっています。

Q2. 職人起業塾は誰を対象にしていますか?

主な対象は、現場で働く職人や工務店スタッフ、これから独立を考えている方です。技術だけでなく、営業や経営も学びたい方に適しています。

Q3. マイスター高等学院と一般的な通信制高校の違いは何ですか?

高校卒業資格の取得に加え、建築分野の専門技術を体系的に学べる点が大きな違いです。現場実習がカリキュラムに組み込まれているため、卒業後すぐに活躍できる力が育ちます。

Q4. 地域社会にとって、こうした学校や塾はどんなメリットがありますか?

地域内で信頼できる職人・技術者が増え、住まいの相談窓口が身近になることがメリットです。また、空き家対策や地域イベントなど、まちづくりにも直接貢献します。

Q5. 建築の初心者でも、職人起業塾に参加できますか?

基礎的な現場経験がある方が望ましいですが、「これから本気で建築の仕事をしたい」という強い意欲があれば、段階的に学べるカリキュラムを用意しています。

Q6. インターネット検索に頼らない地域ネットワークとは何ですか?

顔の見える紹介や地域内のつながりをベースに、仕事やサービスが循環する仕組みです。四方継は、信頼できる人・事業所・サービスを発掘し、つなぐ役割を担っています。

Q7. 今後の建築業界で求められる人材像は?

「技術+コミュニケーション+地域理解」を兼ね備えた人材です。高性能住宅や省エネ設計に対応できる専門性に加え、住まい手の本音を引き出し、地域と長く関わる姿勢が求められます。

Q8. 四方継はどの地域を中心に活動していますか?

本社は神戸市西区にあり、主に神戸近郊を中心に事業を展開しています。無料巡回メンテナンスエリアもこの周辺地域に限定しています。

Q9. 企業として担い手育成に投資するメリットは何ですか?

自社だけでなく業界全体の基盤を強くできることが最大のメリットです。長期的には、品質の高い施工と安定した人材確保が両立し、お客様からの信頼も高まります。


まとめ

  • 建築業界の担い手不足は、地域社会の未来にも直結する重要な課題です。
  • 職人起業塾は、技術と経営力を兼ね備えた自立型の職人を育て、地域に頼られる存在を増やします。
  • マイスター高等学院は、高校世代から建築の魅力と社会的意義を伝え、将来の担い手を地域から育成します。
  • 四方継は、「人、街、暮らし、文化を継ぐ」という理念のもと、建築と地域社会をつなぐ教育とネットワークづくりにこれからも取り組んでいきます。

―― 会社情報 ――
株式会社四方継(しほうつぎ)
おもな事業:建築 × 地域活性化
登録番号
・兵庫県知事許可[般-3]第113647号
・建築士事務所登録[二級]第02A02681号
・住宅性能保証制度登録 第21016945号
所在地
〒651-2111
兵庫県神戸市西区池上3-6-7
SUMIRE.COmplex 2F(Office)
【アクセス】
・神戸市営地下鉄「伊川谷駅」/JR神戸線「明石駅」より神姫バス
 ─ バス停「伊川谷連絡所前」徒歩5分
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つむぎ建築舎
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