こんにちは。株式会社四方継です。
私たちは「つむぎ建築舎」として住宅や建築物の設計・施工を手がけ、「つない堂」として地域社会とのつながりを大切にする活動を行っています。今日は、四方継が最も大切にしている「人材育成」について、私たちの想いをお伝えしたいと思います。
なぜ人材育成が「未来への投資」なのか
私たちが掲げる理念は「人、街、暮らし、文化を継ぎ四方良しを実現する」というものです。この「四方」とは、作り手、住み手、協力会社、地域社会の四者を指します。
建築業界では今、深刻な職人不足が続いています。技術を持った職人が高齢化し、次の世代へ技術が継承されにくくなっているのです。この課題に対して、私たちは「人を育てる」ことこそが最大の解決策であると考えています。
単に業務をこなせる人材を採用するのではなく、建築業界と地域社会の未来を担う「継承者」として成長できる人材を育てること。これが四方継の「未来への投資」なのです。
企業名に込めた想い
2020年、私たちは社名を「株式会社四方継」に変更しました。「継ぐ」という言葉には、技術や文化、そして地域社会を次世代へ受け継いでいくという強い決意が込められています。
目先の利益だけを追うのではなく、50年後、100年後も価値あるものづくりと地域づくりを続けていく。そのためには、志を共にする仲間を育て、共に成長していく環境が必要だと考えています。
職人起業塾から全国展開へ:育成システムの確立
私たちの人材育成の歴史は、創業の1994年にまで遡ります。大工集団「高橋組」として始まった事業は、現場で培った技術と経験を次世代に継承するため、2013年に「職人起業塾」を開講しました。
イントラプレナーシップとは何か
職人起業塾の特徴は、単に技術を教えるだけではなく「イントラプレナーシップ」を育てることにあります。
イントラプレナーシップとは、社内起業家精神のこと。つまり、職人であっても経営者や事業責任者と同じ視点を持ち、コスト意識、品質管理、顧客対応力を自ら高めていくマインドセットです。
「言われたことをやる」のではなく、「何が必要か」を自分で考え、行動できる人材。これが私たちの目指す職人像です。
全国へ広がる育成の輪
職人起業塾の取り組みは高く評価され、2015年にはJBN京阪神木造住宅協議会の研修事業として採用されました。そして2016年、「一般社団法人職人起業塾」として法人化し、全国展開を実現しました。
現在も継続して開催される「継塾」では、時代に合わせたテーマが扱われています。例えば令和7年3月の継塾では「持続可能なビジネスモデル探求」がテーマとなり、参加者が自社の経営理念を深く見つめ直す機会となりました。
また6月の継塾では、ゴミ収集運搬業を営む有限会社森衛生の川内友太氏をゲストに迎え、CSV(社会課題解決型ビジネス)モデルについて学びました。職人や実務者が、社会課題を解決しながら利益を生み出す、より高度な経営マインドを持つことを目指しています。
マイスター高等学院の挑戦
2023年、私たちはさらなる挑戦として「マイスター高等学院」を設立しました。
これは通信制高校として高校卒業資格を取得しながら、大工など建設業における職人としての技術を身につけることができる教育機関です。代表の高橋剛志が「モノづくりの担い手を子供の憧れの職業にする」という想いのもと、次世代の職人育成に本気で取り組んでいます。
若い世代が「職人になりたい」と思える環境を作ること。これが建築業界の職人不足に歯止めをかける第一歩だと信じています。
つむぎ建築舎が求める技術者像
つむぎ建築舎は「木と暮らしをデザイン、実現する技術者集団」です。私たちが求めるのは、単に図面通りに作業するだけでなく、常に新しい技術に挑戦し、お客様の潜在的なニーズを引き出せるプロフェッショナルです。
革新的な技術への挑戦
私たちは現在、GX(グリーントランスフォーメーション)志向型住宅の実現に力を入れています。これは高い断熱性能と高効率設備により、一次エネルギー消費量を削減し、太陽光発電などを活用する環境配慮型の住宅です。
また、新しい構法への挑戦も続けています。あるプロジェクトでは、まだ一般的に広く知られていない構法を採用し、日本国内でも3棟目となる事例に取り組んでいます。スタッフも「始めてのことだらけで、手探りで少しずつ進めている」と語るように、未知の領域であっても、たくさんの協力者と共に前に進む突破力が求められます。
愛知県で工事中の歯科クリニックでは、KANSO構法を用い、もるくす建築社の建築家やスイスのN11 Architektenといった国内外の専門家と協働しています。世界レベルの技術に触れられる機会は、つむぎ建築舎で働く大きな魅力の一つです。
丁寧なものづくりへのこだわり
私たちが大切にしているのは、目に見える部分だけでなく、隠れてしまう部分にまでこだわる「丁寧なものづくり」です。
例えば断熱気密工事では、すき間から空気が漏れないように丁寧に施工することが基本。この細やかな作業が、住まいの快適性を大きく左右します。
愛知県の歯科クリニックの現場では、左官の下地である木摺りが「隠れてしまうのがもったいないくらい」丁寧に施工されています。天然乾燥の愛知県産杉材など、自然のマテリアルに囲まれた空間づくりを目指し、お客様に本物の価値を提供しています。
また、資源を無駄にしない意識も重要です。お客様のワークデスク制作では、3×6判と呼ばれる合板1枚から、なるべく無駄のないように部材を取り出す「木取り」の工夫を行っています。環境への配慮とコスト効率の両立は、イントラプレナーシップで培われる経営視点そのものです。
暮らしの変化を捉える提案力
私たちの技術者には、社会の潮流を読み取り、住まい手の未来に寄り添う提案力が求められます。
近年、共働き世帯の増加により「ラク家事」の需要が急増しています。共働きママにとって時短は重要なサバイバルツールです。そのため、老後を見据えた平屋設計や、室内干しをメインとした間取りが人気を集めています。
設計士や技術者は、お客様が口にする要望だけでなく、その奥にある「まだ気づいていない、知らない望み」を形にする力が必要です。女性建築設計士と大工による細やかなコミュニケーションを通じて、「見て安心、さわって安心」していただけるサービスを追求しています。
つない堂が築く地域社会のネットワーク
つない堂は、建築という枠を超え、「信頼の輪を広げ、検索不要の安心安全な地域社会を作る」ことを目指しています。
インターネット検索に頼らなくても、あらゆる分野で信頼できる「人」「事業所」「サービス」とつながれる。そんなリアルなネットワークを構築し、「いい街を次世代に継ぐ」ためのハブとなることが私たちの使命です。
地域イベントへの積極参加
つない堂のスタッフは、積極的な情報発信と共有を行うメディアとしての役割を担っています。
西区役所主催のイベント「エニシミーツ」への参加、「伊川リバーフェスタ」や「西区もくいく」といった公的な活動への関与など、地域社会と深くつながっています。「エニシミーツ」という名前は、E-NISHI(いい西)と縁(エニシ)を掛け合わせたもので、地域への想いが込められています。
また、自社イベント「tunaido*ワークショップマルシェ」も主催しており、その準備では「今の自分の全力を出し切れ!」という気概で取り組んでいます。スタッフは「世の中の皆さんは色んなことを1人でこなしてすごいなぁと、今さらながら自分の能力不足が身に染み」と語りながらも、地域のために奮闘しています。
社会課題へのコミットメント
つない堂の活動範囲は、地域社会の基盤づくりにまで及びます。
特に力を入れているのが、地域の子どもたちの学びを支える「しずく学習塾」の運営支援です。授業運営だけでなく、卒業パーティーの開催、教室移転に伴うホームページやチラシの更新、さらには「ご支援のお願い」ページ作成を通じた資金調達支援まで行っています。
年度末の助成金報告、新年度対応、翌年度の助成金申請といった事務的な業務にも深く関わり、教育という社会課題に真剣に向き合っています。
また、能登半島地震で被害を受けた輪島市黒島地区の伝統的建築物修復レポートを「つないどう?」で特集するなど、「人、街、暮らし、文化を継ぐ」という理念に基づき、地域外の文化継承にも積極的に関わっています。
つない堂の業務は、地域のネットワーキング、イベント企画、広報、教育支援、行政との連携など多岐にわたります。多様な課題に対して情熱を持って臨める社会性と献身的な姿勢が求められます。
私たちが求める「継承者」としての人物像
四方継が求めるのは、単なる従業員ではありません。建築業界と地域社会の未来を担い、共に価値を創造する「継承者」です。
理念への深い共感
「人、街、暮らし、文化を継ぎ四方良しを実現する」という理念に心から共感し、自らの仕事を通じて社会に貢献したいという強い意志を持つ方を求めています。
四方良しとは、作り手、住み手、協力会社、地域社会の全てが幸せになること。自分だけの利益ではなく、関わる全ての人の幸せを考えられる視点が必要です。
探求心と突破力
GX志向住宅や国内でも希少な構法への挑戦に見られるように、未知の領域であっても失敗を恐れず、学び続け、周囲と協力してプロジェクトを推進できる力が求められます。
「やったことがないからできません」ではなく、「やったことがないけど、挑戦してみます」と言える前向きな姿勢。これが突破力です。
地域貢献への情熱
地域イベントや教育支援に積極的に関わり、多角的な業務を通じて「いい街を継ぐ」という使命感を持って行動できる方を歓迎します。
建築の技術だけでなく、地域社会とのつながりを大切にし、「この街をもっと良くしたい」という想いを持てる人。そんな方と共に働きたいと考えています。
イントラプレナー精神
職人起業塾の精神に基づき、技術者や実務者であっても経営視点やコスト意識を持ち、自律的に価値創造に取り組める方を求めています。
指示待ちではなく、自分で考え、判断し、行動できる人。これからの時代に必要とされる人材像です。
おわりに:伝統と革新が交差する現場で
私たちの事業は、伝統工芸の継承と現代アートの創造を同時に行う工房のようなものだと考えています。
確かな職人技術と丁寧なものづくりという伝統は、職人起業塾やマイスター高等学院によって厳格に継承されています。同時に、GX志向住宅や新しい構法、地域社会の再構築といった現代的な課題に対しても、常に新しい素材や表現方法を探求し、時代に合わせた価値を創造し続けています。
この伝統と革新が交差する現場で、自らの手で未来の建築と社会を形作っていける仲間を心から求めています。
私たちと共に、50年後、100年後も受け継がれる価値を創造しませんか。四方継の採用情報にご興味をお持ちの方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。
未来の建築業界と地域社会を担う「継承者」として、あなたのご応募をお待ちしています。
