地域の信頼に応える情報発信!しずく学習塾のホームページ更新と地域学習支援への想い

はじめに:私たちが大切にしている「四方良し」の考え方

神戸市西区で、ものづくり工務店「つむぎ建築舎」と地域活動拠点「つない堂」を運営する私たち株式会社四方継は、「人、街、暮らし、文化を継ぎ、四方良しを実現する」という企業理念のもと、日々活動を続けています。

この「四方良し」という言葉には、お客様だけでなく、地域社会全体が豊かになることを目指す私たちの強い想いが込められています。建築という本業を通じて培ってきた技術と経験を、地域の皆様にどのように還元できるか。そんな問いに対する一つの答えが、地域活動拠点「つない堂」が運営する「しずく学習塾」という地域学習支援の取り組みです。

子どもたちの学びを支え、安心できる居場所を提供することで、地域社会の信頼の輪を少しずつ広げていく。この活動こそが、私たちが目指す「人を繋ぎ、ご縁を紡ぎ、いい街を継ぐ」というビジョンの実現につながっていると信じています。

この度、教室のお引越しに伴い、しずく学習塾のホームページやチラシを全面的に更新しました。単なる情報のアップデートではなく、地域の皆様からの信頼に応え、活動をより持続可能なものにするための大切な一歩です。本記事では、このホームページ更新に込めた想いと、私たちが地域学習支援に注ぐ熱意についてお伝えしたいと思います。

ホームページ更新へのこだわり:正確な情報で安心を届ける

年度末の多忙な時期に取り組んだ理由

春は誰にとっても忙しい季節です。私たちスタッフも例外ではなく、仕事も私生活も本当にてんやわんやの状態でした。特に年度末から新年度にかけては、学習塾の新年度対応とお引越し、年度末の助成金報告、そして2025年度の助成金申請と、やるべきことが山積みでした。

それでも、ホームページの更新を優先的に進めたのには理由があります。子どもたちや保護者の方々が安心して学習塾を利用できるように、そして活動を支援してくださる地域の方々に正確な情報をお届けしたいという想いが何より強かったからです。

地図と写真の刷新で伝える「リアルな情報」

今回のホームページ更新では、特に地図と写真の刷新に力を入れました。教室がお引越ししたことで、場所が変わりました。「前の場所はどこだったか」ではなく、「今、どこで子どもたちが学んでいるのか」を正確に伝えることが、私たちの基本的な責任だと考えています。

写真を新しくしたり、地図を新しくしたりと、細かい部分まで手を加えました。これは決して大きな作業ではありませんが、利用される方々の「ここで本当に大丈夫かな」という小さな不安を取り除くための、とても重要な取り組みです。

新しい環境で子どもたちが安心して通えること。保護者の方が「ここなら任せられる」と思ってくださること。そのために必要な情報を、できる限り分かりやすく、正確にお伝えする。これが私たちの情報発信に対する基本姿勢です。

持続可能な活動のために:「ご支援のお願い」ページを新設

透明性を大切にした資金調達の仕組み

地域学習支援を続けていくためには、運営資金が必要です。これまでも様々な形でご支援をいただいてきましたが、今回のホームページ更新に合わせて、「ご支援のお願い」という新しいページを作成しました。

このページでは、銀行振込だけでなく、カード決済でもご支援いただけるようにしました。「応援したいけれど、方法が分からない」という声にお応えする形です。支援の方法を増やすことで、より多くの方に参加していただける仕組みを整えました。

活動の資金調達について公にすることは、時に勇気がいることです。しかし、私たちは運営の透明性を何より大切にしたいと考えています。どのような形で活動を支えていただけるのか、その選択肢を明確に示すことが、信頼につながると信じているからです。

地域全体で支える学習支援の形

学習塾の運営は、利用される子どもたちや保護者の方々だけでなく、地域全体で支えていただいているものです。直接利用されない方でも、「地域の子どもたちのために」と温かいご支援をくださる方がたくさんいらっしゃいます。

そうした方々の想いに応えるためにも、私たちは活動の状況や資金の使い道について、これからもしっかりと報告していく責任があります。「ご支援のお願い」ページの開設は、その第一歩です。

地域からの高い信頼:満席となった学習塾の現状

卒業と新入生の喜び

三年生が卒業して少し寂しくなったと思った矢先のことでした。すぐに新二年生、三年生からの申し込みをいただき、募集人数がいっぱいになったのです。スタッフ一同、本当に嬉しい限りでした。

水曜日の授業日が満席になるということは、それだけ地域の方々が私たちの活動を必要としてくださっているということです。この信頼に応えるためにも、私たちは質の高い学習支援を提供し続けなければならないと、身が引き締まる思いです。

もっと多くの子どもたちを受け入れたい

正直なところ、場所を広げて受け入れ人数を増やしたいというのが本音です。「参加したい」というお問い合わせをいただいても、現在の教室のスペースでは対応しきれない状況が続いています。

より多くの子どもたちに学びの機会を提供したい。地域のニーズに応えたい。そんな想いを抱きながらも、現実的な制約があることも事実です。それでも、今できることを精一杯やっていく。それが私たちの姿勢です。

心に残る卒業パーティー

2025年3月29日には、テラスを利用してしずく学習塾の卒業パーティーを開催しました。運営スタッフ、ボランティアの方々、卒業生、在校生を合わせて総勢18名が集まり、とても盛り上がりました。

このパーティーは、学習支援の枠を超えた、温かい交流の場となりました。子どもたちの笑顔、ボランティアの方々の優しい眼差し、スタッフの嬉しそうな表情。そのすべてが、しずく学習塾が単なる勉強の場ではなく、人と人がつながる居場所になっていることを示していました。

卒業していく子どもたちが「楽しかった」「また来たい」と言ってくれること。それが私たちにとって何よりの励みです。

地域とのご縁を紡ぐイベント活動

行政との連携で広がる活動の輪

私たちの活動は、学習塾の運営だけにとどまりません。地域のイベントにも積極的に参加し、「人と人を繋ぎ、ご縁を紡ぐ」という理念を実践しています。

2025年9月20日の「伊川リバーフェスタ」、翌21日の「西区もくいく」では、西区役所の方からお声掛けをいただき、デビューを果たしました。また、西区役所主催のイベント「エニシミーツ」にも参加させていただきました。このイベント名は「E-NISHI」と「縁」を掛けた素敵なネーミングで、まさに私たちの活動理念と重なるものでした。

地域行政との連携は、私たちの活動に対する公的な信頼の証でもあります。行政の方々が私たちの取り組みを評価し、地域のイベントに招いてくださることは、大きな励みになっています。

子どもたちにものづくりの楽しさを

2025年8月2日には、「ちびっこ応援!木工教室」を開催しました。午前の部に3家族様にご参加いただき、子どもたちと一緒にものづくりを楽しみました。

作業場はとても暑かったのですが、冷風機を投入するなど安全管理にも気を配りました。子どもたちが木材に触れ、工具を使い、自分の手で何かを作り上げる喜びを体験する。その姿を見ていると、私たちが大切にしている「ものづくりの担い手を子供の憧れの職業にする」というビジョンが、少しずつ実現しているように感じられます。

木工教室は、建築業を本業とする私たちだからこそ提供できる、特別な学びの機会です。学習塾での勉強とはまた違った形で、子どもたちの可能性を広げるお手伝いができることを嬉しく思っています。

建築のプロフェッショナルだからこその教育支援

マイスター高等学院という挑戦

私たちは2023年4月に「マイスター高等学院」を開校しました。これは高校卒業の資格を取りながら、大工など建設業における職人としての技術を身につけることができる通信制高校です。

将来、建築業界を担う人材を育成する。これは私たちの本業である建築事業の延長線上にある、とても重要な取り組みです。技術を持つ職人が減少している今、次の世代に確実に技術を継承していくことは、業界全体の責任だと考えています。

マイスター高等学院の設立は、私たちが単なる工務店ではなく、教育にも真剣に取り組む企業であることの証です。この経験が、しずく学習塾での地域学習支援にも活かされています。

職人起業塾で培った教育ノウハウ

2016年に一般社団法人として全国展開した「職人起業塾」は、職人のイントラプレナーシップ、つまり社内起業家精神を育てることを目的としています。

技術だけでなく、経営的な視点も持つ職人を育てる。この高度な教育プログラムを運営してきた経験が、私たちの教育支援活動全体の質を支えています。子どもたちへの学習支援も、将来の職人育成も、根底にあるのは「人を育てる」という同じ想いです。

能登半島での社会貢献活動

地域情報誌「つないどう?」では、能登半島輪島市黒島地区の伝統的建築物修復レポートを特集しました。大工のかーたー石田が泊まり込んで行った、この専門的な社会貢献活動は、私たちが持つ建築技術を社会的な課題解決に役立てた一例です。

災害からの復興支援という形で、私たちの技術を必要としている地域があります。そこに駆けつけ、自分たちにできることを全力で行う。この姿勢は、神戸市西区での地域学習支援にも通じるものです。

困っている人がいれば手を差し伸べる。それが私たちの基本的な考え方です。

長期的な視点で地域と向き合う企業姿勢

無料巡回メンテナンスサービスという約束

私たちは2009年より、「すべてのお客様に生活の安心・安全を」を合言葉に、無料巡回メンテナンスサービスを行っています(神戸近郊に限ります)。

家を建てたら終わりではなく、建てた後も長く寄り添い続ける。この姿勢は、私たちが地域に対して負っている長期的な責任の表れです。お客様との関係は、工事が完了した時点で終わるのではなく、そこから新たに始まるものだと考えています。

こうした長期的な視点は、学習塾の運営にも反映されています。一度関わった子どもたちとは、卒業後も継続的につながりを持ち続けたい。そんな想いで活動を続けています。

「四方継」という社名に込めた決意

2020年に社名を「株式会社四方継」に変更しました。この名前には、「地域を守り次世代に継なげる事業を目指す」という強い決意が込められています。

建築技術を継ぐ。地域の文化を継ぐ。人と人のつながりを継ぐ。そして何より、豊かな地域社会を次の世代に継ぐ。すべてを包含する言葉として「四方継」という名前を選びました。

しずく学習塾での子どもたちへの学習支援も、この「継ぐ」という理念の実践です。今の子どもたちが将来、地域を支える人材に成長していく。そのための土壌を作ることが、私たちの使命だと考えています。

未来創造企業としての認定

2022年、私たちは一般社団法人日本未来企業研究所より「未来創造企業」として認定されました。地域学習支援や職人育成を含む私たちの事業すべてが、社会の持続可能性に貢献していると評価されたのです。

この認定は、私たちの活動が社会的に意義あるものとして認められたという、大きな励みになりました。同時に、この期待に応え続けなければならないという責任も感じています。

信頼を軸にした地域社会の構築を目指して

インターネット検索を必要としない地域づくり

「つない堂」が目指しているのは、「インターネット検索を必要としない安心安全な循環地域型社会のハブ」です。これは一見、時代に逆行しているように聞こえるかもしれません。

しかし、何か困ったことがあった時、まずインターネットで検索するのではなく、「あの人に聞いてみよう」「あそこに相談してみよう」と思える関係性が地域にあること。それこそが本当の安心につながるのではないでしょうか。

しずく学習塾も、そうした信頼関係の一つの結節点です。子どもたちの学びを通じて、保護者の方々、ボランティアの方々、そして地域の様々な人々がつながっていく。その輪が広がることで、より豊かな地域社会が実現していくと信じています。

女性建築設計士と大工によるコミュニケーション

私たちの建築事業では、女性建築設計士と大工による細やかなコミュニケーションを大切にしています。また、専門家としての提案から計画、施工プロセスまでをしっかりと見える化することで、お客様に安心していただける体制を整えています。

この透明性へのこだわりは、学習塾のホームページ更新でも同じです。正確な地図や写真の提供、「ご支援のお願い」ページの開設。すべては、関わってくださる方々に安心していただくための取り組みです。

見えないものは信頼できない。だからこそ、できる限りすべてを見えるようにする。これが私たちの基本姿勢です。

おわりに:これからも地域とともに歩んでいく

しずく学習塾のホームページ更新は、単なる情報のアップデートではありませんでした。それは、地域の皆様からいただいている信頼に応え、活動をより持続可能なものにしていくための、私たちの決意表明でもあります。

水曜日の授業日が満席になるほどの地域からの支持をいただいている今、私たちはその期待に応え続けなければなりません。場所を広げてもっと多くの子どもたちを受け入れたいという願いを胸に、できることから一つずつ実現していきます。

建築業で培った技術と経験、そして職人育成で得た教育のノウハウ。これらすべてを地域活動に惜しみなく投入し、「いい街を継ぐ」ために邁進してまいります。

子どもたちの笑顔が、地域の未来を明るく照らす。そう信じて、私たち株式会社四方継は、これからも地域とともに歩んでいきます。しずく学習塾をはじめとする私たちの活動に、引き続きご理解とご支援を賜りますよう、心よりお願い申し上げます。

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